忍者ブログ

印度の小噺。

計画的のつもりで、 無計画に飛び込んだインド生活の、 テンヤワンヤなコトの顛末を綴ります。

Home > > [PR] Home > 聖地巡礼 > 聖地で想う、信仰との向き合い方についての雑感。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

聖地で想う、信仰との向き合い方についての雑感。




いつになく穏やかな過ごし方で過ごすプシュカルの初日、 
ふと、よくあるやりとりに出くわした。


ホーリーレイクのガートを覗き込んでいると、
おっさんがワケ知り顔で話しかけて来るんだ。


「この湖はね、聖なる湖でね、はじめにお祈りを捧げるんだよ。」


まぁよくある話ではあるけれど、
前回も、これまでも、不信心で不心得な僕である。


その後起こるであろう展開を想像しながらも、
何だか言われるがままに一緒にガートを下り、 
念仏的なご唱和を一緒に口ずさみながら花を手向けたのだ。


ヒンディな神々のお名前に続き、
マイグランマから、両親、兄弟、妻、先祖代々に至るまで、
導かれるままにその名を口ずさんでいると、

最後に彼が言うのである。



「で、いくら払うの?」



なかなかのストレートな物言いに、
ビックリするところであるけれど、


「じゃ、100ルピーで。」


「いやいや、先祖代々、死者の分も祈ったんだからさ、
死者の食事代も込みでほら、その1000ルピーでいいよ!」


 
流石に1000ルピーはいくら何でも!と思いながらも、
不意に家族一同のお名前を唱和し、健康祈願をした手前、


普段からの寺社仏閣での不信心なお賽銭具合や、
数多くの物乞いの皆さまへの不遜な態度の数々、
毎度ながらに皆様へのご迷惑のお掛けっぷりを恥じたのか、
腹切ったつもりで500ルピーを今回の落としどころとしたのである。


ちなみにこの額は目の前のホテル代と同額である。
ソレを横目で眺めていたホテルのおっちゃんにも、


「君、いくら払ったの?馬鹿だねー!今度から気をつけな。」


だなんて言われながらしばらくのあいだ考えていたんだ。


「コレは騙されたわけではなく、合意の上の喜捨である。」


やはり僕は不信心な人間ではあるが、
人様の聖地に足を踏み込んでおいて、
たまの、曲がりなりの祈祷をしておいて賽銭ケチってどうすんの!?



まぁ自分自身の勝手な納得への対価でもあるんだけどさ、
その後しばらくのあいだ、 
宗教や信仰、喜捨や自身のあり方などについて、
悶々と想いを馳せた聖地巡礼となったのであるよ。

 
【参考】
第15回 お賽銭|信州善光寺法話
 




にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
PR
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
PR
" dc:identifier="http://india.no-mania.com/Entry/260/" /> -->
Responses0 Responses
  • お名前
  • タイトル
  • メールアドレス
  • URL
  • パスワード

FBページ、あります。

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

求む、投票!