計画的のつもりで、 無計画に飛び込んだインド生活の、 テンヤワンヤなコトの顛末を綴ります。
インドでは、思うように行くことが少ない。
残念ながらそれは多分間違ってはいないと思うし、
知っている人には、今更な話だとも思う。
例えを挙げればきりがないが、
これまでの過去を振り返ってみても、
携帯が結局何度も交渉してもネットが使えないとか、
水道があんな感じだったり、
停電だったり、あれやこれやと思い出すだけで色々ある。
そんな外に出ればハプニングひとしおな休日。
たまにはというほどではないが、引きこもって過ごした。
タイミングで妻とスカイプ(FaceTime)をするために、
晩御飯を外に買い出しに行ったのだが、
いつも買うモモ屋(ネパール餃子)がまだ開店していなかった。
うちの近所のマーケットはどローカルなマーケットな為、
いつものインド料理屋以外に気の利いた店は一切ないのである。
とりあえずお酒だけを買い込み、
そういえば、とデリバリーのお店を検索してみることにした。
電話中は家にあるものを適当につまんでいた僕は、
夜8時半頃チベット料理屋さんのモモ(餃子)とテュクパ(麺)を、
自身初のデリバリーで注文してみた。
このグルガオン周辺はハイテクシティなので、
日本以上に飲食等のデリバリーが盛んでお手頃な値段で楽しまれているようだ。
日本のぐるなび?みたいなZOMATOで検索し、
スムースに店を見つけ、注文にこぎつけた。
どうやら注文は確認され、30分後の9時頃には着くそうだ。
今まで使ったことがなかったけれど、
なかなか便利なシステムだなーと感心しながら到着を待つ。
そろそろ着くかなー?と音楽の音量を気にしだした30分後、
うーん、まぁよくある話だしちょっと時間かかってるのかなぁと思い始めた一時間後、
ちょっと遅すぎない?一応電話で確認しておこう!と携帯を握り締めたのが一時間半後であった。
すると、先方はヒンディのみの対応だったので、
こちらが丁寧に状況を説明しているその内に電話を切られる始末であった。
もはやこれまで。
お腹を空かせて待ち焦がれたこの一時間半はなんだったのか?
仕方なく、自炊なんて滅多にしない我が家で食材なんてほとんどありゃしないが、
パスタを茹でて、適当に有り合わせで凌ぐ休日の夕食となったのである。
もうお腹一杯で、早めに寝ようかなぁだなんて思い始めた11時頃、
滅多にならない電話が鳴り響いた。
そして電話の先はまさかの予想通り、
先方のチベたん料理屋のデリバリー君である。
そして当然ながら彼はヒンディしか通じない。
言葉が通じないのはまぁ、仕方がないけれど、
毎度不思議なのはこちらが「ちょっと待って」
と言って先方も「ティケ」とか言ってる割に、
そのままヒンディでけしかけ続けてくるあの感性がまだ僕には解らない。
結局家の外に出てみても来ているワケではないようで、
近所の門番さんにお願いしてこちらの詳細な場所を説明してもらった。
ようやく料理が届いたのがそれから30分後、
時間でいうと23時30分頃だっただろうか。
なんともまぁ、オーダーしてから到着までに、
実に三時間近い道のりを経てようやくモモが到着したのである。
ちなみにその店から車で家まで15分といった距離感なんだが。
もちろん今更到着頂いても感慨深いなんて話にはならず、
むしろ既に来ないと諦めて夕食を済ませたこちらである。
とはいえ欲張りな僕は暖かいうちに頂いてしまおうとも思ったけど、
さすがにモモ3種類とテュクパのあの量は既に空容量だなんてありはしなかった。
そんな訳で冒頭のように、
インドでは、思うように行くことが少ないなぁ。
と改めてしみじみ感じ入りながら、寝付くことにしたいと思う。
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