計画的のつもりで、 無計画に飛び込んだインド生活の、 テンヤワンヤなコトの顛末を綴ります。
このブログを締めくくろう!
と思いつつ、なかなか重い腰があがらずに、
随分と時が経っておりました。
そんな折、
縁あって、地元群馬は桐生市のタウン情報誌にて、
コラムを担当させて頂くことになりました。
折角なので、
この機会とこの場も借りて、
インド滞在の総括と締めくくり
にしたいと存じます。
では全4回の第1話、張り切ってどうぞ〜
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人生とは本当に不思議なもので、2014年(平成26年)
僕はインドの日系焼き鳥屋に就職した。
キッカケは、妻がインドでの日系美容室の立ち上げに、
実はその随分前からインドに行く事は決めていて、
なにせ妻が突然渡印を決めて来たもんだから、その夜に決意し、
そもそもなぜインドなの?
よく聞かれる話だけど、正直個人的には、
新婚旅行で行った初インドでは、首都デリー、
ガンジス川で有名なバラナシでの滞在で、
最終的には、
とはいえ、インドあるある的なお話で、
帰国後数ヶ月して妻が、インドに帰りたい!
その当時進めていた自分達のお店開店計画が紆余曲折を経て頓挫し
そして東日本大震災もキッカケといえば、
実は結婚前、僕らは前橋と桐生でそれぞれお店をやっていて、
僕は喫茶店、彼女は美容室を経営していた。
震災を経て僕らが感じた事は、
それぞれ桐生と前橋で、そう遠くないとはいえ、
そして、
いっその事県外で?何なら国外でも!?それならインド!
僕らにとって渡印は必然の選択だった!(かな?)
そんな訳で、
準備していたようで突然決まったインド生活は、
右も左も分からないけど、
「旅というものはな、
とは「男はつらいよ」の寅さんの言であるけれど、
どうやら僕たちは、
コトの詳細は、「印度の小噺」で検索いただけば、
今回のコラムでは、印度生活のダイジェスト&
自戒も含め改めて、徒然に書き連ねてみたいと思う。
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前回の続きというか折角なので、
不思議な結末について一応記しておこうと想う。
【ふと垣間見る、グルガオン発展の現場事情】
その後数日経って改めてあの道のりを進んでいた。
そしたら何だ!?ありゃ何だ!?
相変わらず、
よく判んないけれど不思議な光景が広がっていた。
しばらく首を傾げているとドライバー曰く、
「ハリヤーナ州は緑を前面に打ち出したいんですサー!」
「はぁ、そうですかー、へー!」
てな具合にそう言われるがままに眺めてみると、
要するに、廃墟が絶賛撤去中を後ろに見ながら、
何だか唐突な気もしなくもない様なベンチとか、
ジム的なフィットネス器具とか何とか色々とか、
更には恐らく本命の緑に着色された木材の数々。
そんな素敵な公園らしきな跡地利用のアトラクションが並んでいる。
そう、そんなハリヤーナ州がヤりたいコトはただ一つ。
緑あふれる雰囲気なここハリヤーナを演出したいのだろう。
いや、わかる!君の気持ちは良く判る!!
空気が悪いとか環境が悪いとか住みにくいとか色々問題はあるだろう。
そんな風評被害!?をどうにかしたいんだよね!?わかるわかる!!
だなんて思うと同時に、きっと本当に理解したことは、
実に短絡的で近視眼的なインドならではの付け焼刃な現場の有様である。
木や葉っぱをペンキで緑に塗って緑が大事だよ!とか、
いやはや中国でもそんな話し聞いたことがあるなーとか想うけど、
いや、もしかしたらこの場合は超長期的な視野なのかもしれない。
日本の少子高齢化だなんかとはいざ違い、
この国はこの地域は、人で溢れるコトが間違いないレベルで進んでいるし、
日本のおかげでメトロ開発しまくってどこもかしこも開発中のバブルだし、
そのうちコンナ些細な現実だなんて誰も彼も忘れていくものなんだろうね。
そんな調子で、
どのみちこのみち貧民たちは駆逐されてなかったことにされるんだろうね。
個人的には彼らがさてどこに行き着くのかを興味深く眺めているんだよね。
日本見たくなっちゃいけないよ!!だなんてトグロを巻きながら、
あくまでも車内から眺める傍観者を気取りながら進む荒れたオフロードなんだ。
日々日常、
テレビや新聞を目にする事のなかった日本から離れ、
インドでも輪をかけて世情を知らぬ
馬鹿者風情のボクではあるが、
そんな生活に日本の風を送ってくれているのが、
Facebook越しに垣間みる友人達や各方面からのフィードだったりする。
どうやら日本では、
自民党圧勝予定の衆議院選挙があるんだそうだ。
選挙と言えば、
ちょっと前にあった現住所・ハリヤーナ州の選挙具合を、
随分興味深く見守っていたコトを思い出した。
まず、
その日は休みになった。
そして、
ほとんどの店は閉店した。
さらに、
酒屋や酒場は選挙日前日から営業出来なくなった。
ある意味、
もう、選挙に行くしかやるコトない位のシチュエーションを用意されたんだ。
もしかしたら、
ある方面から、
「そんなことしたら経済活動に悪影響が出るぞー!」
という指摘がでるかも知れない。
でも、
『経済活動が最優先項目ではない、もっと大事なものがある』
ともいえるだろう。
選挙に行かない自由を謳歌するのもかまわないが、
そしたら独裁国家になる自由を与えたってコトも想像できるだろう。
「民主主義だけが国のありようじゃない!」
って主権を返上するならしたらいい。
それはそれで、
国民が選んだことなんだったらイイじゃないか。
ただ、
後悔しないようにしたいものだ。
そして人のせいにしないことだ。
こんなコトを非国民なボクが言ったって、
まるで説得力はないかも知れないが、
少なくとも自戒を込めて想うことは、
選挙に行かないって、そうことだと思うんだよね。
どうもなんだかインドに居ると、
自分の立ち位置を考えざるを得ない。
たまにふとそんな事を感じたりしている。
ここでは本当に色んな生活をしている人々を
あからさまに垣間みるし、
毎日出くわすバクシーシや、
日々の生活の中でのインド人とのやり取り、
身を置く用意された環境を眺めるにつけ、
あまりに違う生活スタイルや環境に、
何だか気味が悪くなる心地すらするんだ。
仕方が無いことだとも想いながら、
当たり前だと思わないようにしたい。
慣れてしまわないように心がけよう。
正直掃除のおねーさんなんて要らないし、
運転手だなんて迎えに来てくれなくていい。
バビロニックな高層マンションよりも、
自分であつらえた平屋住まいを選びたい。
エアコンは無い方が季節感を味わえていいし、
車よりも徒歩や自転車で移動したいのである。
要するに、
これまでもそう想いながらやってきたように、
自分の事は自分でやれなかろうがやりたいし、
無けりゃつくるの変格活用てな具合で、ええ、
妻と二人で創っていく不細工なDIY人生が本望である。
もちろん、
その気持ちはずっと変わらないし、
多分既に変えようがないんだと想う。
だからこれからも、
違和感を感じながら社会と接するコトで、
自分自身の立ち位置をイチイチ指差し確認し、
右往左往に七転八倒ケンケンガクガクいきていきたいと想うんだ。
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