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印度の小噺。

計画的のつもりで、 無計画に飛び込んだインド生活の、 テンヤワンヤなコトの顛末を綴ります。

Home > 北部ヒマーチャル編

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マナリから、クル。クルからデリーへの道のりでの雑感。

  


疲れ果ててやんなっちゃった僕を、
ヴァシストの麓で拾ってくれたお兄さんはとても優しかった。


ずぶ濡れの僕を迎え入れてくれるなり、

「足、寒いだろ?」

と車の暖房を点け、温風を向けてくれた。 
聞けば地元在住のお兄さんなんだそうだ。

お互い拙い英語で在住歴とか適当な会話を交わし自己紹介をする。


数キロ程度で市街地に連れてきてもらった短い別れ際、
先述の通り僕は彼の懐やら胸元、
車のダッシュボードに断られながらも現金をねじ込んだ。


本当に、
普段から人様の善意に平気でマウントをかます僕ですから、 

本当は、
たまにはオモンパかって大した額じゃないが少しでも返礼したいんだよ。


そんな訳で昼過ぎにはマナリの市街地に戻ってきた。


土産はすでに買った。
市街地の結構北側に来たあたりにソニーの看板がある。
そこで地元産チーズが格安で売ってるのはおすすめである。


とはいえそれ以外に昼ごはんを食べること以外思いつかないし、
それだったら散々居た市街地じゃなくてオールドマナリとかで食べたい。
 

でも既に行った雪道を再び向かうのは性に合わない。 
そんな時、往路での残念な経験が耳元で囁いたんだ。



「おいお前、来た道知ってんだろ?行く道も容易じゃ無いぜ!」


「じゃー、折角だから昼ごはんはクルで食べようか!」



すぐに意を決し、運良くバスを見つけた途端に出発した時間は午後の2時前位だった。
すでに予約しているクル出発のバスは6時頃に居れば良い訳だから4時間は余裕の筈だ。



雪解け水と観光客でごった返すマナリを抜けるまでは、
何だか間に合うのか?と本当にちょっと怖かったけど、
なんだかそこを抜けたら拍子抜けするくらいに余裕の道のりでクルに着いた。


数十キロの距離感だけど、
雪解けパニックなマナリとは打って変わったクルは平穏そのものであった。 

とはいえ、
たどり着くクルの街並みは、正直魅力はよく解らない。  
バススタンド周辺しか滞在してないのだから仕方ない。

山方面とか渓流にこそクルには魅力があるんだろうと思うことにする。  
  
どうやらこの周辺は渓流だからか、
トラウトサーモン?が食べられるらしく、
実際そういう看板を見かけてはみたんだけど、
結局タイミングもあるんだろうけれどお目にかかれなかった。


そんな訳でヒマーチャル特産ご飯も大してありつくことなく、
クルの郊外までひとしきりまわっっているような時間もない。

バススタンドの周辺をクルクル回りつつ無駄に時間を過ごしてバスを待つ。


 


そうこうしているうちに、
購入済みのレッドバスからは、


「間もなく、君の出発時間だよ!」


と携帯にアラートが来る。

さっきまで意識不明だった携帯の電源を、
飯屋にお願いして電源借りて復帰させていなかったら、

はてさてこのインフォメーションはどうなっていたことだろう?


電源を復旧して数分後、レッドバスから上記のメール。
そのメールを受信したと思ったら下請けバスから電話で一報が入った。


「ピックアップポイント、
バススタンド周辺ってチケットには書いてたけど、あれ違うから。」


「なんとかマンディルの前で、
レッドバスの予定より30分前に到着するから!」


ああそうですか、まじサマジゲました。
別に良いし気にもしないけどさあのさ、
僕の電源が切れがちだったんとしても、
確かにインドの携帯を持っているけど、
何とか事情を理解出来たんだけれどさ。


もし僕が携帯も持っていない旅人でさ、
チケットに書いてある通りの場所で待ってたら、
一体彼はどうなってしまうのかだけ教えてもらいたくもなるよね。


そんな訳で、
せっかちな僕が早めにたどり着いた集合場所は寺じゃなかった。
寺なんだけど予想と違いすぎていたってだけだったようだった。
だって寺で時間潰すつもりで来てんだぜ!こちとらはさ、。


「ちょっと待ってよ!こりゃ小さすぎるぜ、メーン!!!!!」




時間あるから寺で時間潰せばいいかな!?
だなんて考えた僕が馬鹿だったよね、間違い無く。


 
まぁ、確かに最後に思うコトってのは、
そんなコトとかはいつもそうだったし、
確かなコトなんて何にもないってコトなんだけど、
ちょっと難易度高そうですよね。 


結局何度も電話したりされたりしながら、
なんとか拾われてデリーに朝には帰るコトができたんだよね。



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ヒッチハイクで回る、マナリの温泉ツアーの巻。 


 


今回の道中は、
ヤケにヒッチハイク的なノリの旅路になったんだけど、
コチトラ一応意識していたコトがある。
 

ソレは、


【乗せてもらったら、お礼をちゃんとする。】


というコトである。

要するに、
気持ちお金を渡すコトにしたのだ。


「おいおい何だ、金渡すのかよ!情緒がねぇなぁ」


と思われるかも知れないが、
想えばこれまでの人生の中で、
散々人さまのご好意に甘えまくってばかりだったコトを鑑みて、
これまで受け溜め込んできたご恩を、
少しでも具体的に返していきたいと思う次第なのである。


そう、
気分は寅さんか、親族のおばちゃんみたいなノリで、


「これで坊やに飴玉の一つでも買ってやんな!」

 
てな具合で断られても、懐にねじ込むことにしたのだ。

そんなワケで気のいいお兄さんに連れてきてもらった先は、
ようやく到着の温泉テンプル。

 
どっかのサイトで、
市街地からほど近い徒歩圏内だなんて見た気もするけれど、
雪道とこの勾配はなかなか心拍数上がる距離感であった。


ちなみに事前に水着的なモノも持ってきたんだが、
そういえば肝心な時に履いてこなかったことに気がついた。

ブランチがてら着替えるコトも考えたんだけど、
どのカフェも閉店していて座って一服する暇すらない。


結局そのまま着の身着のまま温泉に直行し沐浴。 
まぁ決して綺麗とは言えないお湯を堪能したんだ。


そして風呂上がりに酒屋でビールを買い求め、
ちょいとそのままふらりと元来た急勾配を
びしょ濡れな靴で下って行ったのである。
 

ヴァシストの急勾配を下り終えると、
コチトラが道を行き過ぎた方の進路が更に渋滞している。


何だか更に雪道を歩くのも疲れちゃって、
恒例になりつつあるヒッチハイクで市街地へ。

お土産のチーズを買い求め、
予定より早めにクルへ向かうことにしたのである。







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マナリの市街地からヴァシストまでの距離感。


【日常のスキーヤーくんたち】


近頃毎ラップトップくんのストレージが無さ過ぎてPC作業がはかどらない。

折角書いたこの日記もフリーズしたまま泣く泣く再起動とかなんだかで、
そんな訳で更新が滞っているのである。




そう、
朝起きたらバシストの温泉にでも行ってみるか!?
と思いながら携帯を覗くと携帯が発熱している上に充電量が僅かだった。

もちろん寝る前に充電して居る訳でこちらに抜かりも落ち度も無い筈だ。

そういえば、以前もそんなことがあった。

そういえば、それもヒマーチャルへの道中で、
ダラムシャラーに向かって走っていたボルボバスでの出来事だった。

第268話/0泊2日、ダラムシャラーヘの弾丸ツアーの巻。

なんだか僕の携帯くんは、
ヒマーチャルに来ると高揚でもするんだろうか?

改めて多少充電が済むまで様子を伺うことにした。
衣類は何とか乾かしたけど、靴がびっしょりだったしね。 



【ヤク(チベタン牛)との初めての邂逅(見世物だった模様)】


意を決してオールドマナリ方面から散歩を始め、
そのままの流れでヴァシスト方面も目指すことにした。



【写真/ノーベル賞祝いに来てみたけれど、ご不在のご様子】


広場でオートを拾おうにも、
なかなか来ない上に先客がゴロゴロしていた手前、
せっかちなコチトラは歩いて向かったんだ。





昨晩とは打って変わって快晴な雪解け路面を
ズブ濡れた靴を裸足で乗りこなし向かう道中である。





市街地を抜け、橋を渡り、
少し勾配がある川沿いの道を歩いていくと、
チベタン臭の強いエリアを超えていく。





そのままひたすら歩いていくんだけど、
だんだん疑問も生じていたんだ。


「どれくらい歩いたらバシストなんですか?」




事前に調べた結果では、
車でも数分とかそんな話だったはずだ。


悶々と自問自答しながら歩き続けること1時間半程だろうか。
ちょうど車が渋滞し始めたので小型トラックの荷台に乗せて貰うことにした。





乗せてもらうこと10分。
しかし一向に車は進まない。
携帯もすでに意気消沈しちゃっている。


「あの、バシスト行きたいんすけど。」


改めて同乗者たちに伺ってみると、
今まで来た道を指差されたんだよ。




結局今きた道をひたすら戻り、
バシスト行きの山道を発見。

トイレを借りた参道のカフェに話を聞くと、
温泉テンプルまでは1.5キロあるんだそうだ。

勇んで再び歩き出したはイイけれど、
ものの五分で意気がすっかり消沈してしまう位の勾配具合で、
もはやあっさりギブアップしてしまった。

濡れた足元で登山はボクには難易度が高かったようだ。


そんなわけで、
道行くわずかな車をヒッチハイクで便乗させていただき、
朝風呂の筈が昼風呂くらいの時間にやっとテンプルに着いたのである。




 
  






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雪のマナリなやりとり (宿の取り方について)




ドライバーのおじちゃんの誘いをムゲに断り車を降りると、

今度はその知り合いらしいお兄ちゃんが声をかけてくる。


「600ルピーでいいよ」


「ワイファイはあるかい?ギザはどうだい?」


「もちろんあるさ、さあ行こうか!」


てな問答も適当にあしらい
とりあえずレストランを探し始めた。


まずは、街の概要を。。。


と先に進もうにもあまりの積雪コンディションに
足元がおぼつきゃあしない。


上を向いて歩いた日にゃあ、
その場でずっこけること請け合いである。


そんな状況の中、周囲のインド人の皆さまは
いつも通りセルフィーやら集合写真やらの撮影に夢中のご様子。


それを横目に右往左往しながら、
事前に友人からお薦めされたチョップスティックなる中華屋を探してみたんだけど、
どうやら営業していないようであった。
(翌日も行ってみたけれど、閉店しているような気が。)


兎にも角にも絶賛断食中のコチトラは、
すぐ近くのインド料理屋以外のレストランにお邪魔した。


どうやら日本食もあるとのことで、
すき焼き(マトン)と水餃子、焼き餃子、食べ比べついでにモモも注文する。

店員のおにーちゃんも、


「おいおい、お前さん大丈夫かい?頼みすぎだろ!?」


と心配する量をすっかりと平らげたけれど、
どうやら餃子とモモは同じモノを焼いたか蒸したか茹でたかの違いだったようだ。


ようやく夜中のブレイクファストも済ませたところで、
さて宿を探し始めたんだけど、周囲はこのコンディションである。


温泉があるらしいヴァシスト地区や、
いろいろありそうなオールドマナリまでなんて行けそうにはない。


加えて近所のめぼしいホテルは満員だの、レセプショニストが居ないとか、
ワイファイだなんてないだなんて、
最初に声を掛けてくれたあのお兄ちゃんが懐かしく思えてくる塩梅である。


更にはフラフラしている間に町中が一部停電の追い討ちを掛けて来た。


もはや、
どうでもどこでも良くなって、
適当に見つけて思わず値切ってくれたホテルに泊まるコトにした。



ようやくの安住の地を見つけた頃には随分とびしょ濡れで、
そういえば来る前はあったかい靴下でも買おうかなぁだなんて思っていたのに、
それどころか靴を新調しなきゃならなそうな展開で翌朝を迎えたのである。



つづく、、。 
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マナリ行きのバスの終着点について。




暗がりのマナリへ到着し、
わが目に最初に飛び込んできたのは酒屋だった。


「おいおい、ココはドライデーとか関係ないんかよ!?」


なんだか得したような気分でバスを飛び降りると、
飛び降りた先は溶けかけの雪でユルユルの滑りやすい危険な状態だった。

雪が降っているのは想定内ではあったが、
溶けかけのビシャビシャはやや想定外だけど、
とりあえず営業している酒屋はもっと想定外だったので、
ついつい真っ先にビールとラムを買い求めたんだよ。


それにしてももっともっと想定外なのは、
現在地からマナリの中心地まで5キロほど離れているってコトだった。


「おいおい、バスターミナルが終着じゃないのかよ!?」


さらにはこの雪の影響なのか?
周囲にはオートの気配もないし、
もちろんウーバーだってオーラだって反応しない。


多分他の人たちも同じ状況なはずなんだけど、
一番のんびりバスを出て酒を買ってる呑気なコチトラは、
すっかり置いてけぼりの途方にくれるスタイルであった。


気を取り直してビールをあおりながら、
とりあえず歩いて様子を伺ってみたんだけど、
雪解け水が道路の三分の一を占める真っ暗闇の山道は、
どう考えても危険極まりないってコトにすぐ気がついた。


そんなわけでヒッチハイクを試みてみるものの、
暗がりの夜道で止まってくれる車はなかなか見つからない。


しばらく歩きながら親指を立てていると、
ようやく一台の車が止まり100ルピーで乗せてもらうコトになった。


どうやらホテルの送迎車らしいこの車の運転手は、
予想通りホテルの確保をしきりに勧めてくれるんだけど、
なにせ昨晩から断食中の身の上である。


「まずは、レストラン行ってから考えますわー」
 

「いやいや、大雪でマーケットもやってないし、まずは宿決めなよ、OK?」


てな問答をしているうちに市街地についた。
予想通りマーケットは閉まってないし、
約束通り100ルピーを手渡して
ようやく街に繰り出すことになったんだけど、
のちのちその時宿を取らなかったコトを後悔する羽目になるのである。


つづく、。 





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デリーからマナリへの所要時間について。





渋滞に巻き込まれながらも賑やかだった車内で、
持ち込んだ酒を煽りながら寝落ちを狙ってたんだけど、
寝落ちたのもどうやらわずかな時間だったようなんだ。

気がつけば、
バスはチャンディガールの手前でずいぶん止まっているようだった。

なんだろう?


タイヤをいじっているのか、交換しているのか?

そういえば、目的地は確か雪の可能性がある。

チャンディガールを超えたあたりで明るくなってるし、
おそらく5時くらいなんだろうか?

まぁ、まだまだ到着予定時間は12時とのコトなので、
想定内だよねーってな具合に二度寝をするコトにした。




再び気がつくと、
シムラ行きでも体験したスーパー蛇行山道で目が覚めたようだ。


はてさて今どこらへんだろうね?

てな具合で覗き込んだ携帯の時計は11時を回っている。


じゃー、もうすぐだなー到着は。

とグーグルさんに現在地を確認してみると、
おいおいまだまだ三時間はかかるようだった。

まぁ、それくらい想定内だし道中こそ楽しむべきでしょー!

とのんびり構えていたんだけど、
なんだか様子がおかしいといえば、おかしい気がする。

次第に疑問も続々と湧いてきて、
あれ?あれ?このバスボルボだけどローカルバスにも追い抜かれてルナーとか、
そもそもグーグルさんの到着時間予想って時速何キロで想定しているの?とか、

あれ?あれよあれよと時間が過ぎてるにもかかわらず、
クルにすら着かない状況でもう5時過ぎなんですけど、
ちょっとなんだか結構だけど安全運転過ぎやしませんか?

てな具合に、
ややイライラしそうになっていたんだけど、
どうやら同行するインド人の皆様を見ていると、
癒されるというか、イラつくのも無駄というか、
アッケラカンと楽しんでいるご様子なので良しとした気もする。





結局マナリに着いたのは、出発から20時間後の午後7時を過ぎ、
真っ暗で雪が解け始めの足場の悪過ぎる場所で降ろされたのです。 

やっとついたぜー!!

とグーグルさんに現在地を尋ねると、
更に驚きの結果が待っていたのではありますが。

続く。



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真冬のマナリに行く前の心構えの巻。



あの時ああしていたら、

どうなっていたんだろうと思う事はよくある話だ。


勿論そんなコトを言ったってどうにもなりゃしないし、
後悔とかしてる訳でもないんだが、
ただ単純に不思議に想いながら、
昨日から今日までを振り返っているんだ。


リパブリックデーの前日、
チョイと早上がりをさせてもらい向かった先はvidhan sabha駅。  
マイ行きつけな北デリーのチベたんコロニーの最寄り駅である。


今回のリパブリックデーは、
真冬のヒマーチャルプラデーシュ、クルとマナリに行くことにしたのだ。

リパブリックデー前日だから終電も早いかもだし、
急いだ方がイイと同僚に送り出してもらったはイイけれど、
一時間も前に到着して阿呆面で用意周到に様子を見ていると、
どうやら前のバスが出発間際であった。

次のバスだから待ってな!ってな具合で待ち呆けて居ると、
いま思えば警察が来てから何やら風向きが変わりだしたような気がする。

バス会社のアンちゃんに呼び出されたそのままに、
そのバスに乗ってそそくさと出
発するコトになったのだ。


まだ自身の出発の一時間近く前ではあるが、
今回の旅路は結構遠距離な手前、
何だか得をした気分にもなりながら、
そのバスはチベたんコロニーのの給油所へ辿り着いた。

気がつけば周囲は雨が降り始め、
それどころか落雷を伴ってなかなか波乱を予感させる幕開けである


そして、
その予感は次第に現実味を帯び始めていることにも気づき始めていた。


つまり、
既にこの給油所での待機で次の出発時間を迎えようとしているのである。

更に、
出発したと思ったら近くの給油所で給油をし始めたのだ。



既に自身の定刻をとうに迎えたのにも関わらず、
更に一周してチベたんコロニーに戻ってきた。

呆れるというか、
キツネにつままれた居心地で出発をひたすら待っていると、
一時過ぎにようやくバスはチベたんコロニーを出発し、
そしてすぐに渋滞に突入したのである。

あの時、定刻のバスに乗っていたならば、
どんな風に状況は変わっていただろう?

今頃僕のバスは、ドコを走っているんだろう?

雷雨の渋滞の中、
そんなコトを脳裏にかすめながら
いつものナショナルハイウェイを
眺めていたのである。

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ヒマーチャルな結末と、注意点、楽しみ方について。 




また朝がやってきて 

また昼がやってくる 
そしてまた日暮れが来て 
また夜がやってくる 

この太陽が沈んだら 
あすは 家へ帰ろう 
この太陽が沈んだら 
はやく 家へ帰ろう 

家路 by ふちがみとふなと 


あれから一週間が経ったのである。 
相変わらず駄文を並べているうちに時間が過ぎてしまった。

確か、他にも色々思うところは有る筈だけど、
折角なので、話の顛末を記しておこうと想う。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

帰りの便は、午後8時30分だった。

先述の通り、歩き過ぎて思わず足が痛い不本意な僕は、
シムラーならではの?アクティブな活動なんて思いもよらなかった。

何か身体に問題があると、
ああ成る程、こういう気持ちになるものなのか?

と何だか激しくガッテンするくらいである。 

結局、近所のカフェーをはしごしながら、
のんびりと時間をやり過ごすことにした。

とはいえ、
自身の身体の苦情には一切耳を貸さないドSなのか、ドMなのか?
良く判らないし、疲れてるんだろうけど、酒を飲むのである。

とはいえ、
酔っ払わないうちに集合場所に参上し、いよいよ一路家路に向かう。


毎度のことながら、
家路というものはセンチメンタルなもので、
あのインド国旗がはためいていたあの場所が、
いつの間にか遠くに見え、どんどん遠のいていく。

「ああ、僕も帰るんだな」

と思うのも束の間、
激しい横揺れとバス内映画上映会のおかげで、
せっかくだけど、
やっぱり寝るに寝れない時間をやり過ごすことになったのである。

とはいえ前回と違い、
バスはデリーまでの直行で、
チャンディガールで乗り換える必要もないし、
安心して身を委ねられる筈であったんだ。


暫くのうたた寝を経て、
デリー周辺の見知った雰囲気を寝ぼけマナコで眺めていると、
遅ればせながら気がついた。

個人的に勝手な予定では、
デリーのカシミールゲートで降りる筈だった。
むしろ、それが終点だと思い込んでいた。

デリーの北から家路に向かうバスは、
チベンタンコロニーを過ぎてカシミールげートへ向かう。

そして、
何のアナウンスもなく、(毎度ない)
カシミールゲートを越えてドコか見知らぬ土地へ向かっていた。

既に身支度を整え、
いつでも降りれる支度をしていた僕は、
いつまでも呆気にとられながら、
どこまでこのバスが行くのかを見届けることにした。

バスはどんどん進んでいく。

多分、あそこだろう。
と思っていたバススタンドも通り過ぎて、
もはや予想がつかない場所に向かって走っている。

目を凝らしながら、
最前列から行き先を凝視していると、
アテンドのおっさんが話しかけてきた。

「あと、五分でつくよ。」

っ!!?

もはや運命に身を委ね、なるようにしかなるまい! 
と思うほど僕は優しい人間ではない。

予定通り5時頃の暗がりを凝視しながら、
今置かれている現在地を必死で確かめる。

たどり着いた場所は、
ヒマーチャルプラデーシュ州の観光局のようだった。

バスから降りると、
一斉にオートのおっさん方がけしかけてくる毎度の光景だ。

正直どこにいるのか、わかんないけれど、
辿り着く前にメトロの乗り場が見えたコトを確認していた。

確かそれは、マンディハウス駅。

デリーの中心地?コンノートプレイスから二駅ほどの場所なはずだ。

チラッと見えた記憶を頼りに駅へ向かい、
辿り着いたはいいけれど、それは始発前の早朝な出来事であったのであった。

結局我が家に着いたのは、
それから二時間を経たくらいであった。

まぁ今回の旅路の醍醐味としては、
メトロの終電と始発に乗ったコトも、
貴重な体験として記憶しとくのも悪くないかもしれない。

人生はいずれにしても、
楽しんだつもりもん勝ちなんだと思うワケなんだ。


おわり。




 






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お土産の選び方と、無駄な出費、気分について。



シムラの町並みを歩いていると、
荷物運びの男たちの存在と共に気がつくことがある。

それは、
上のモディさんも着用するこの帽子を被ったおっさん方が非常に多いことだ。

実はチャンディガールのバス停から既に気になっていた。
いっそのこと聞き出してやろうとも思っていたのだが、
未遂のままにシムラに到着して、おぼろげながら正体が解ってきた。

きっとコレは、
ヒマーチャル名物?ヒマーチャルキャップなんだろう。

土産物屋で早速漁り、100ルピーで購入してみる。

しかし、自身が手に入れたこの土産物の帽子は、
道行くおっさん方の頭に乗っかってる代物とは、
随分クオリティが違うコトにも気がつき始めた。
 
どうやら偽物らしい代物を被りながら進むそんな道すがら、
向かいからこのヒマーチャルキャップの集団とすれ違った。

先頭のおっさんがコチラに現地語でケシかけてくる。

何を言ってるのか、さっぱり解らないんだけど、
言いたいことは、多分わかった気がした。

「にいちゃん、どこから来たのか知らないが、その被り方間違ってるぜ。」

ベロみたいな部分を前にするのが正統なのだろうか?
確かに写真のモディさんもそういう風に被っている。
とはいえ、道行く帽子なおっさん方も被り方はそれぞれ流派?がありそうだ。

ともあれ、
そんな一件もあり、俄然本物が欲しくなってきた。

道行く帽子なおっさん方に声を掛けても、
言葉がわからないと、この意図はなかなか伝わりにくい。

それで、しばらく悶々と歩いていると、
ヒマーチャルの観光局を見つけたので、
帰りのバスと共に、その件について尋ねてみることにした。

すると、
 
「ココから5分くらい歩いたところに州のエンポリウムがあるから、
そこに行って買ったらいいよ。」

とおっさんは不思議そうな顔をして教えてくれた。

滅多に買い物もしない、自称物欲だけは無欲な僕ではあるが、
どういうつもりか、何だか意気込んでエンポリウムに向かう。

早速見つけヒマチャル帽子を物色していると、
今度は居合わせたおばあちゃんが色々現地語でケシかけてくる。

これまた何を言っているのか?さっぱり解らないが、
息子らしいおじさんの通訳と共に、彼女の言いたいことも大体理解できた。

それは、

「あんた、平たい顔してるけど、どの地方から来たんだい?」

「あそこかい?あっちかい?それともあれかい?」

てな具合でありがたいことに?
僕をすっかりヒマーチャル周辺民族の一員として見なしてくれているようだ。

暇そうだった店員のみなさまも、
僕らの異文化コミュニケーションに耳をそばだて笑っている。

どうやらこの帽子を買い求めるコノ変なにーちゃんがそんなに珍しいのかなぁ?
とコッチも釣られてニヤニヤ話に応じていたんだけど、

「で、何を買ったんだい?」

おいおい、それが前提で話が進んでたんじゃなかったんかいな? 
と購入前から既に被っていたヒマーチャル帽子を改めて指で示すと、 
多分誰も予期していなかった、
このおばあちゃんの最後のオチに僕も含め一同大爆笑したのである。

結局その後も500ルピーだったこの帽子をテンション高めに被り続けたんだけど、
その晩スカイプ越しに妻が指摘した通り、

「何なの、それ?おかしくない?」

てのが一般的な総意なのかもしれない。 

「だって、ここらじゃみんな被ってて、渋いし、かっこよくない?」

とかなんとか思いながら、 
正直確かに僕も感じていたんだ。

「うむむ、これを普段から被る気概が君にはあるかい?」

既におうちでしばらく眠っていて一度も結局身に付けてない、
ケララで買った南インドのルンギを買った二の舞ではないか?


そんな訳で真贋両方の帽子を手に入れたんだけど、
既に妻からは受け取りを真っ先に拒否されている。

まぁ、いずれにしても良かったことにしよう。

だってそれを言っちゃあ、
大抵の土産物屋で衝動買いする代物は大体そんなもんだろう。

寅さんお膝元の柴又駅前でうんこを買う気持ちみたいなもんかな?


そんな風に自分の気分を落ち着けて、
そろそろ家路につく準備を始めたわけなんだ。










 



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写真で振り返る、シムラーの町並みと雑感。



息を切らしながらも、
休憩する習慣のあまりない僕は、
一通り一回りしてから宿を決め、
自身の白地図に町並みを落とし込むべく、
ひたすらに歩きまわることに決めた。
 


まずは腹ごしらえにレストランを物色してみるも、
こちらの希望するような、
地産地消的な地元のローカル郷土料理だなんて見あたらない。
結局半ば諦めて何だか渋い趣のキッチャ店にお邪魔して、
とはいえ自身初のマトンのドーサとコウヒイをいただいた。




それにしてもさすがの標高と、急な勾配の町並みである。

そして上層階のコロニアルな趣の商店街から次第に下に下がってみると、
上の雰囲気とは一転し、どんどん庶民の暮らしなド真ん中に流れ込んできた。





それにしても、ここに限ったことではないが、
インドの建てつけの適当さと見た目の危うさは心配になってしまう。

いずれにしても、
「壊れたら直す」=「壊れるまでは問題ない」
スタンスなんだろうから、問題はないんだろうと思うことにしよう。




一通りこの坂を上下して歩いてみると、
他の町と同様というか、山なのでそれ以上に解りやすい、
上から下のカースト分業な棲みわけっぷりであった。
 



一番下の街のはずれは鉄くずやさんとゴミやさん、肉屋さんなどが集まるエリアであった。
また、こんな街だからこそと言えるのかもしれないが、
荷物運びを生業にしてる人たちがそこらじゅうで大活躍であった。



冷蔵庫などの白物家電から、
ビールやジュースをふんだんに詰め込んだケース、
その他街で必要そうなモノは、
大抵が彼らが運んだものなのかも知れない。

それにしても見ているこちらが勝手に心配してしまう位重そうなのである。

確かに階段とかがあるからなのかも知れないが、
ほとんどはフラットな道を行き来するのだから、
リアカーとか台車とか工面したらどうなんだろうか?

まぁ、下の動画のおっさんなんて、なんてDIY精神溢れる研ぎっぷりだろう!
とか感心して見とれてしまったけれど、まぁ仕事を依頼する気にはならなかったかな。



そんな風に横目で色々を垣間見ながら、
彼らが持ってきてくれたのであろうビールを昼間っからかっ喰らったのである。


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シムラーのバススタンドと、自身のポジショニングについて。

チャンディガールからシムラーまでの道中、
それは実に激しい揺れのオンパレードであった。

最後尾でキングカズみたいなポジショニングの僕は、
周りは揺れていないのにヒタスラ横揺れに右往左往するピエロっぷりだった。

次第に明けるご来光を楽しみにしてたんだけど、
それどころじゃなかった位、振り回されていた。

何だか郷里の峠越えラインを思い出す印象深い強烈さである。

ドライバー氏の躊躇の無いハンドルさばきは、
そこらへんの体験型アトラクションでは味わえない、
ノンフィクションのリアリティとスピード感であった。


そんな8時頃、ようやくバススタンドに到着する。
思いおこせばデリーを出たのが12時過ぎ。
正味8時間ほどのジェットコースターであった。

改めて周りを見渡してみるも、
もちろん地理も地図も持ち合わせないドフリーランスなので、
そこがどこなのかも、市街地がどっちなのかも、
北と南がどっちなのかも判断がつかない。

仕方なく、
道行く若者に尋ねてみると、予想の斜め上に答えがあった。

それは、本当に斜め上の斜面を上がっていく道のりの先に、
シムラーの市街地はあるのだという。

おいおい、まるで先が見えないじゃないか!?
この山道を進むしかないってのか?マジで!?

ろくすっぽ寝ていない寝ぼけマナコな塩梅な上に、
普段から運動のウの字無いメタボリックワーカホリックな僕である。

あらかじめ言い訳をすると、
そういうことなんじゃ無いかと思っているんだけど、

加えて標高2000メートル級の山岳部に突然放り込まれた僕は、
ものの30段くらい山道の階段を上っただけで肩で息を切らす位の衝撃であった。

 
だんだんにその衝撃にも慣れてきたものの、
その後宿を決めるまで歩き続けたお昼過ぎまでで
培われた疲労感と足の筋肉疲労は、
その後のシムラー滞在に深く爪痕を残すことになったのである。


だらだらと、続く。


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インドのバス内での過ごし方について。



チャンディガール行きのバスに揺られながら、
寝るに寝れず、暗がりのナショナルハイウェイ沿いを眺めていた。

この道は何度も通った道で、
それこそ前回のチャンディガールはもちろん、
リシケシやハリドワール、
アムリトサルへの道のりもこの道程であった。

ということはやはり!?

と思ったのも束の間、
休憩地点も同様で馴染みの行きつけみたいな心地すらした。

それにしても寝られやしない。

それは旅の高揚感ももちろんあるだろう。 
しかしそれ以上に寝付けない要因は他にもあった。

前のパンジャビおっさんの頭(ターバン)が目の前にあるんだ。
要するにものすごい角度で倒れこんできている。

後ろには、太っちょパンジャビおじいさんが、
窮屈そうに枠に収まっているので、
遠慮して座席を倒すに倒さなかった。

本当に、ここでは遠慮したらさせられ続けるよねー。

とも思いつつ、
幸いにも隣は誰もいないのをいいことに創意工夫で乗り切ることにする。

道中4時間ほどであっただろうか、
前のおっさんが眺めてる携帯のパンジャビミュージッククリップを盗み見ながら、
曲調とクリップ内ドラマの内容を想像しながら時間を過ごす。

彼のFBも他のインド人のそれにもれず、
セルフィーのオンパレードと、誰かの名言シェアで埋めつくされていた。


参考:自分大好き、インド人の巻。


ようやく到着するチャンディガールのバス停は、
そこは以前来た記憶のままの、あのバス停であった。


参考:パンジャブ/インドの小噺


迫り来るオートの誘いを振り切って、
カシミールゲートと同様に一通り行き先を確認してから、
目的地はやはりダラムシャラーかシムラーに決めた。

どうやらシムラーは170ルピーで行けるらしい。 
(ちなみに今回のボルボバスtoチャンディガールまでで500ルピー程度。)

折角なのでダラムシャラーもバスがあるか確認してみたんだけど、
直近ではないのか、窓口に誰もいなかった。

ともあれ、それもご縁だろうと意を決めて、
シムラー行きのボロボロローカルバスに身を委ねてみた。

そしてその後到着までの3時間、
更に寝ることなんて夢のまた夢なくらい、
前後左右に激しく揺られる道中を過ごしたのである。


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