遅れ馳せながら、
ディワリの話でもしようか。
花火や爆竹吹き荒れるイフコチョークで何とかバスにありついたボクらは、
足場の悪い高速道路を、居心地の悪い個室で一路ジョードプルに向かっていた。
途中辿り着くトイレ休憩は、
深夜とは思えない爆音けたたましいドライブイン。
トイレには行列が出来、
その先の野原では連れション野糞のオンパレードだった。
次第に夜も明け出して、
車窓には様々な風景が飛び込んでくる。
遠くに見える城壁はきっとメヘランガーフォートかも知れないと想いつつも、
到着後すぐにジャイサルメール行きのバスに乗り継いだんだ。
夜のバスとは違い、
横になることは出来ない普通の車内では、
ラジャスターンに来たんだなぁと思わざるを得ない風貌の、
ターバン親父がこぞって乗っている。
どうやら言葉も違うようで、
少しばかり覚えたヒンディー語も良く通じない。
随分遠くへ来たもんだとも想いながら、
インド全体に比べれば、
ほんの一部にしか過ぎないちっぽけな移動だなんて面白いもんだ。
それにしてもジャイサルメールの城塞から眺める地平線は、
砂漠をひたすら進んで来たんだと実感するには十分な風景だった。
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