近頃家に帰るとまずすることがある。
四隅をくまなく見渡して、
蚊が襲来して来ていないか確認するのだ。
実に残念なコトなんだけれど、
幸いなコト?に新居の壁は白い。
某ゴルゴ氏よろしく背後を取られない様に構えながら、
白い壁一面を見渡して先制攻撃を仕掛けてたんだけど、
残念ながらソレで勝てたのは初日だけだった気がする。
そしてソレをやると白壁に鮮血が滲むコトにも気づいちゃった。
更には敵も進化している気すらするのだ。
毎晩丑三つ時辺りで寝込みを襲われて始まるこの深夜の攻防戦で、
奴らは暗くしていると近寄って来るし、
電気をつけると白壁以外に身を伏せる。
白壁に居るところで目があった奴も、
ハッと気づいて一歩動き、黒いドアノブに移動した。
そしてわざわざ耳元で宣戦布告してから特攻を仕掛けてくるのだ。
ソレにしてもいつまで続くんだ?
この狭い室内に一体何匹隠れて居るんだよ!?
倒しても倒してもクリア出来ないこのゲームのせいで、
身体じゅう掻きむしりながら敵の襲来に怯える、
疑心暗鬼でサバイバルな夜を過ごして居るんだ。
おかげさまで朝まで続く攻防戦に近頃すっかり寝不足気味である。
まぁ、ラスボスなんて出て来てくれなくていいし、
デングでゲームオーバーは是が非でも避けなきゃダメだ。
とはいえ明日で新居ともお別れなのである。
そう思えばアノ深夜の攻防戦も愛しくなるかといえば、やっぱりならないよね。
ほんと、部屋に入ると蚊の存在を確認する癖がついちゃったって訳なんだ。
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