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印度の小噺。

計画的のつもりで、 無計画に飛び込んだインド生活の、 テンヤワンヤなコトの顛末を綴ります。

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遥かなる、南インドへのいざない。4



とある休日を迎え、
そういえばここ二ヶ月近く、
休みとなれば高飛びばかり繰り返していたコトに気が付いた。

プシュカルに始まり、
ウダイプル、チャンディガール。 
妻と一緒にムンバイやバンガロールを経由してコチやコバラムビーチ。

結局久しぶりな一人のしがない休日は、
家から一歩も出ないで映画と土産の缶詰をムサボる寝休日となったのである。

ずいぶん外も寒くなり、スモッグが漂う冬がやって来る。

部屋にいてもなんだか外の空気が匂ってくるんだけど、 
折角なのでもう少し先週の出来事を綴ってみようと想う。



コチについてみるとソコは、
なんだか予想外の気温と天気模様であった。

何にも調べない相変わらずの風天夫婦は、
長袖はおろか、防寒具だなんて持ってきちゃいないし、
半袖(タンクトップ)半ズボンな山下清ばりの出で立ちであった。

早速の肌寒さと小雨模様に迎えられ、
その夜は最小限の移動でコチ市内の内陸部・エルナクラムで宿をとった。

ようやく雨も止み始めた頃合いを見計らい、
周囲を徘徊してみることにした。

目的はもちろん、南インドらしいお食事にありつくコトである。

とはいえ多少予想していたコトでもあるのだが、
こちらが期待するようなお魚盛り沢山なディナーやら、
バナナの葉っぱに乗っかったようなサウザンミールが見当たらないのだ。

ようやく見つけたホテルディナーも、
金曜限定お魚ビュッフェらしく、当日は土曜日だったのだ。

早速途方に暮れかけて、
道行くオートのおっちゃんに話しかけてみる。


「お魚、食べられるとこ、連れてって。」


おっちゃんはポカンとしながらも、
解ったのか、判ってないのか?ともあれキョロキョロしながら先へ進んでいった。

コチ内陸のメインストリートはMGロード。
なんだかどの町も同じ名前なのは、
日本でいうところの何とか銀座とか中央通りとかそんな感じだろうか。
他の都市同様、コチも高架メトロ絶賛建設中で、
夜も慌ただしく作業が続いている。




それにしても見るからにおっちゃんも迷っているご様子で、

「旦那、ありゃぁしねぇよ。」

と目で訴えてきていたし、こちらも諦めがついたので、
目の前に飛び込んできたショッピングモールに駆け込むことにした。

結局ありきたりのフードコートで、
待望の南インド料理と北ではご法度の牛肉ミールを頬張って、
歩いて宿まで戻り、その日は早めに幕を下ろしたのである。




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遥かなる、南インドへのいざない3



朝イチのフライトを逃し、
空港のビュッフェで朝食を済ませた我々を待っていたのは、

更にのんびり搭乗が始まるムンバイ行きのフライトであった。

結局1時間ほど遅れただろうか?
コチラの遅れには敏感なようだが、
ご自身の遅延にはビックリするほど鈍感である。


この遅延が意味するモノ。


それはもちろん乗り換え便の行き違いである。

どうやらクソ暑いムンバイに到着すると、
当該窓口は早速同様の乗り継ぎ難民でごった返していた。

一組ごとにどこかに消えていく彼らとは裏腹に、
どんな状態なのか全く知らされずに最後の最後まで待たされた我々は、
どうやらおねいさんの先導に従って国内線窓口に連れて行かれることとなった。


だんだん面倒臭くなってくる状況で、

「何なら宿泊でもイイから、早く結論出してくれない?」

とも提案してみるも、

「ここに座って待ってて。」

と通されたのは同業他社の某スパイスジェットさん窓口前であった。


とはいえおねいさんはソソクサとどこかへ行ってしまった。
ポカンとしながら状況を眺めること30分。


何の進展も無いし、そもそも何が進んでいて、何を待っているのか?
何が何だかさっぱりなワケで、まるで姥捨山状態?な居心地である。


「まさか、置き去りにされたワケではあるまいな!?」



段々と苛立ちとさい疑心が立ち込める状況の中、
暇つぶしがてら最初の窓口に確認しに行ってみることにした。



もし、あのおねいさんが平気な顔で座っていたらトッちめてやる!!
と心の中で妄想が華やいでいたのは間違いない。


しかし幸い先方窓口に彼女はおらず違うおねいさんに、

「何でアンタ戻ってきたの?あの子が対応してるでしょ!!」

てな具合で無残に追い返されてしまった。


それにしても、
そのあのおねいさんは一体どこに行ってしまったのだろうか?


しばらく捜索してみると、居た、居たんだよ。
まさかの空港入り口にあるチケット販売所で健気に並んでいたんだ。
一般客に紛れて同業他社の売り場に並んでチケットを買っていたんだよ。


結局1時間以上待った挙句、
おねいさんが窓口で購入したチケットでスパイスジェットにお乗り換え。

ちなみにチケット代は14000ルピーほどだった。

つまり暇ついでに計算してみると、
片道36000ルピーの22000ルピーが遅延し放題なジェットエアウェイズ、
ムンバイからはスパイスジェットに転売して山分けってな落としどころなようだ。

それにしてもスパイスジェット、
格安なだけに機内食だって付いちゃいないのね。

そもそもジェットエアウェイズには無効化したチケット含め払いまくってんだから、
それくらいの追加サービスあってもいいよねー。


そんなワケで、
初日から何だか散々な展開だったんだけど、
一応無事に?夜7時過ぎコーチン空港にたどり着いたのである。






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遥かなる、南インドへのイザナイ2




どうしてこうなってしまうのだろう?

日頃の行いがよっぽど悪いのか?
段取らない悪癖がそうさせるのか?
アクシデントを旅の醍醐味だと勘違いしている節があるからなのか?


厄介なトラブルが早速やって来て、
我らがハニートラベルの出鼻を華麗にカッサラッて行ってくれた。


まず、
前日からタクシーを確保出来ない案件が発生する。

こんなコトは初めてなんだけど、
恐らくディワリの繁忙期のせいなのかも知れない。

仕方なしに会社のドライバーづてでタクシーを確保してもらい、
朝8時のフライトで早朝6時半に来てもらう運びとなった。


すると今度は、
出発早々から大渋滞で暗雲が立ち込めはじめた。

普段なら20分で辿り着くはずの道のりが、
全く遅々として進まない現状で、
ずいぶん遠回りなルート変更を提案し再起を図るものの、
結局一時間が経過したフライト30分前に空港到着。


大急ぎで窓口に問い合わせるものの、
他の窓口をたらい回しにされた挙句、

「もう無理、諦めてください。」

「キャンセルも返金も出来ません。」

「次のフライトは片道36000ルピーですけど、いる?」

「だって需要が多いんだもんね。」

てな対応で、
その他大勢同じ境遇で大ブーイングな窓口業務は修羅場と化したのである。

隣のおっちゃんは、
泣き叫びながら自分の荷物に八つ当たりして訴えているし、

頭を抱えて途方にくれる人たちを淡々と切り捨てる職員のおねいさんも大したものであった。


そんなこんなで、
こちとらも引くに引けないヤケのヤンパチ状態で、
当初買っていた往復32000ルピーに加え、
片道36000ルピーの追加料金をベットして、
バンガロール経由からムンバイ経由に経路変更。


こんなことなら海外行けたじゃんね!!?

とかなんとか湧き出る感情を押し殺しながら、
次のフライトに照準を合わせてみたんだけど、
不幸の連鎖はそれだけに止まらなかったんだ。



何が何だか知らないが次のフライトが、
予定より随分遅く出発したのであるよ。


続く。








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遥かなる南インドへのイザナイ。




気がつけば、
またもや一ヶ月くらいの未更新が続いていたようでした。

前回のおやすみ以来、
お仕事がやや忙しかったこともあるのだけれど、
その後今月頭からはマイワイフが久しぶりにインドに来ていたのです。

そして今日、
その妻が日本へ旅立ってしまったので、
久しぶりに日記をつけて事の顛末を書き記して置きましょう。

本当にあっという間に時は経ってしまうものですね。

実にプレシャスで、
ありえない展開ばかりの、
プライスレスな二週間だった訳です。

という訳で、
二人旅な南インドのケララ編は始まったのでした。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


そういえば当初の予定は「ブッダガヤー」だったんだ。

ギリギリまで予定が煮詰まらない悪癖を煮詰まらせていると、
どうやら電車でも、バスでも空席だなんて無くなっていたようだった。

狙っていた訳でも全くなかったんだけど、
そう、このタイミングは偶然にも、
インドの一大イベント・ディワリの真っ只中のスケジュールであった。

とはいえ、
ウェイティングリストな不確定要素のまま予定を進めることにも躊躇があり、
いっそのコト全く違う予定を組んでみることにした。


新規目的地は南インドのケララ州。

かねてから行きたしとは思えども、
意を決しないとなかなか行く機会の無い遠方の地である。


予定日の三日前、
折角なので意を決して悪名高いディワリの煙幕から逃げるように、
ケララ州、コチへのフライトチケットを取ったのである。













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