今回の滞在は雨季ということもあるけれど、
どうやらひたすら雨に明け暮れ過ぎて(一応)ニュースになる位であったようだ。
どおりで行く先々のガンガー沿いで車が浸水しているし、
どちらにしても慣れてるし、みんなも慣れてるんだと思ってたんだけど、
どうやらそこらじゅうが水たまりどころじゃない騒ぎな訳だ。
前回の滞在で毎日のように夕方佇んでいたメインガートでのプージャは、
そもそもあの階段すら水没して商店街の入り口まで浸水している。
増水した分、階段やガート沿いで座っていたであろう人々は、
特設ボートや周囲の建物のベランダからそのプージャを眺めるのである。
僕らは結局意味不明の500ルピーの所場代を払い(払わなくていいと思うが)
ガート横の私有地だという建物の屋上に上がって眺めていた。
今更インドと日本を比べるのも阿呆らしいけれど、
いくらたまに有りうる状況だとしてもこれだけ浸水して被害もあるのに、
とりあえずみんなプージャー見て、びしょ濡れになりながらその横でチャイ飲んで、
よーし!終わったしどっかビール飲み行こーかー!とか。
でもまー、他で飲むより宅飲みだよねーとか言って、
一応我らが拠点になったベンガリートラのスパイシーバイツに戻って飲み直すようなノリとかさ。
次第に違和感を溜め込むに至り、
「あそこ(インド)行くと、人生観、変わるらしいよ。」
って言われてる意味がわかるような気もしてくる。
要するに上記のように物事(事態)の捉え方が僕らにとっては異次元すぎるのである。
どんなに電車が遅れようと、
大雨すぎて日本ならニュース案件だろうと、
ゴミ捨て場や渋滞甚だしい道路の中央分離帯だろうと、
彼らは構わず地面に座り、チャパティやチャワルをむさぼったり、
その場で横になって時間を過ごすのである。
それは、
彼らにとってはいたって普通のことであり、
僕らにとって噴飯ものやありえない状況だったりするってことだ。
その結果僕らは、
「インドに行くと試されるよねーw」とか、
「インドに行くと価値観が変わる!」とか、
「インド、半端ねー!」とか言って、
どうやら勝手に悟って帰って行くんだと思う。
実のところ、
彼らは一切僕らを試してはいないし、
インドは一切僕らに見向きすらしていない。
ただ普通に毎日を繰り返し繰り広げているだけなんだよね。
そんな訳で、
まるで徒手空拳の知ったかぶりな孫悟空状態を経て、
何を持ち帰るのかは、神のみぞ?
いやいや本人にしか分からない謎のエキスを持ち帰るんだろうなぁと思うんだ。
その結果、
相変わらず律儀に時間を守って来たはずのバラナシ駅で、
ジリジリと出発時間がずれていく様を呆然と垣間見ては、
先述な風に超絶好意的な解釈ってこういうんだろうなぁ、
って自分を無理やり納得させながらでもやっぱり無理だよねー!と思うのか?
それでもなお、
試されている筈の自分の状況に意味を見出すのか?どっちだろうね。
だんだん勝手に堂々巡りしてる感じが伝わってきたかな?
ブッダはガヤー近所の前正覚山で6年間苦行して、
無駄だと悟りスジャータさんに粥をもらう流れになったよね。(ry
まぁそんな訳で、
インドの時間の流れはよーくわかったけどさ、
それで僕らが勝手に納得するのも合点したけどさ。
まぁそれにしても、
お前らホントにそれでいいの!?っとは聞きたくなっちゃうけどさ。
そんな勝手な問答をしていたら、
そんな風に案じるこちらがおかしいのかもしれないよねー!?
もはや堂々巡りで、お酒も回ったところで、
何を言いたいかわからないのでもう寝る事にしよう。
いやー、どのみちインドはパネーっす!と思っています。
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