友人に右往左往で連れて行かれた場所は、
そういえばきたこともある気がする場所だった。
どうやらそこは、
ベンガリートラ沿いにある「スパイシーバイツ」ってお店のようだ。
到着するなりこちらは恐縮しながらも,
「ビールはあるの?」
とかけしかけてみたりする。
「ああ、もちろんあるよ!」
ってな具合に思わず持ってきてくれそうになったんだけど、
多分メニューに無い筈なので一応(聖地なので)遠慮して奥にあるテラス席を陣取った。
僕らが到着すると時を同じくして、
小雨が大雨に変わり始めていた。
そんなことも言い訳にしながら、
しばらくお互いの近況と界隈の状況とかを、
昼間っからビールをかっ喰らいながらに談笑が始まったんだ。
先述の通り、
旅というものは目的があるのと、無いのでは、随分楽しみ方が変わるものである。
そんな風に改めて今回の目的を思い返してみると、
先述の友人に会う事や妻と義理の妹と再巡礼することはもちろんだったんだけど、
ついでに個人的感傷として、
友人の彼に出し巻き卵用のフライパンをプレゼントする勝手な儀式が感慨深かったカモね。
「地元バラナシで日本料理屋をやりたい!」という彼への餞別としての意味合いと、
かつてここバラナシで知り合った、
実は僕の地元在住インド人とのキッカケが、
チャパティ用のフライパンだったコトも思い出しながら、
勝手にフライパンのご縁を感じ取っていたんだよね。
【
第98話/シバラートリーにまつわる、個人的エクセトラ】
とはいえ、
今回の僕らのバラナシ滞在は大急ぎの旅路である。
そこで知り合った訳知り顔の友人に案内されて、
大急ぎでガンガービューのホテルを確保してから、
(ちなみに前回は400ルピー位の安宿ばかりだったのが、
今回は2000ルピーのガンガービューになったのである。)
折角のバラナシ観光を始めることにしたんだよ。
そういえば、
初めて来た時とかじゃ、
誰も信じない!ってな具合で孤高の旅路だったし、
それに比べると、
慣れたというのか?インドの友人がいるのもあるけど、
行き先やモノゴトを人に委ねるような余裕があった気もするよね。
それにしてもまぁ、
みんなが異口同音に言うように、
近年稀に見る大雨だった中でのローカルな火葬場体験や、
電信柱がギリギリ流れちゃいそうな中でのガンガー沐浴体験とかを経て、
僕は個人的に飲みすぎなのか?気候変動なのか?ガンガーにやられたのか?
夜中から吐き気を催す超絶体調不良を経て、
おかげさまで翌日には生まれ変わったようにアセンションな快調な朝を迎えたんだよ。
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