計画的のつもりで、 無計画に飛び込んだインド生活の、 テンヤワンヤなコトの顛末を綴ります。
疲れ果ててやんなっちゃった僕を、
ヴァシストの麓で拾ってくれたお兄さんはとても優しかった。
ずぶ濡れの僕を迎え入れてくれるなり、
「足、寒いだろ?」
と車の暖房を点け、温風を向けてくれた。
聞けば地元在住のお兄さんなんだそうだ。
お互い拙い英語で在住歴とか適当な会話を交わし自己紹介をする。
数キロ程度で市街地に連れてきてもらった短い別れ際、
先述の通り僕は彼の懐やら胸元、
車のダッシュボードに断られながらも現金をねじ込んだ。
本当に、
普段から人様の善意に平気でマウントをかます僕ですから、
本当は、
たまにはオモンパかって大した額じゃないが少しでも返礼したいんだよ。
そんな訳で昼過ぎにはマナリの市街地に戻ってきた。
土産はすでに買った。
市街地の結構北側に来たあたりにソニーの看板がある。
そこで地元産チーズが格安で売ってるのはおすすめである。
とはいえそれ以外に昼ごはんを食べること以外思いつかないし、
それだったら散々居た市街地じゃなくてオールドマナリとかで食べたい。
でも既に行った雪道を再び向かうのは性に合わない。
そんな時、往路での残念な経験が耳元で囁いたんだ。
「おいお前、来た道知ってんだろ?行く道も容易じゃ無いぜ!」
「じゃー、折角だから昼ごはんはクルで食べようか!」
すぐに意を決し、運良くバスを見つけた途端に出発した時間は午後の2時前位だった。
すでに予約しているクル出発のバスは6時頃に居れば良い訳だから4時間は余裕の筈だ。
雪解け水と観光客でごった返すマナリを抜けるまでは、
何だか間に合うのか?と本当にちょっと怖かったけど、
なんだかそこを抜けたら拍子抜けするくらいに余裕の道のりでクルに着いた。
数十キロの距離感だけど、
雪解けパニックなマナリとは打って変わったクルは平穏そのものであった。
とはいえ、
たどり着くクルの街並みは、正直魅力はよく解らない。
バススタンド周辺しか滞在してないのだから仕方ない。
山方面とか渓流にこそクルには魅力があるんだろうと思うことにする。
どうやらこの周辺は渓流だからか、
トラウトサーモン?が食べられるらしく、
実際そういう看板を見かけてはみたんだけど、
結局タイミングもあるんだろうけれどお目にかかれなかった。
そんな訳でヒマーチャル特産ご飯も大してありつくことなく、
クルの郊外までひとしきりまわっっているような時間もない。
バススタンドの周辺をクルクル回りつつ無駄に時間を過ごしてバスを待つ。
そうこうしているうちに、
購入済みのレッドバスからは、
「間もなく、君の出発時間だよ!」
と携帯にアラートが来る。
さっきまで意識不明だった携帯の電源を、
飯屋にお願いして電源借りて復帰させていなかったら、
はてさてこのインフォメーションはどうなっていたことだろう?
電源を復旧して数分後、レッドバスから上記のメール。
そのメールを受信したと思ったら下請けバスから電話で一報が入った。
「ピックアップポイント、
バススタンド周辺ってチケットには書いてたけど、あれ違うから。」
「なんとかマンディルの前で、
レッドバスの予定より30分前に到着するから!」
ああそうですか、まじサマジゲました。
別に良いし気にもしないけどさあのさ、
僕の電源が切れがちだったんとしても、
確かにインドの携帯を持っているけど、
何とか事情を理解出来たんだけれどさ。
もし僕が携帯も持っていない旅人でさ、
チケットに書いてある通りの場所で待ってたら、
一体彼はどうなってしまうのかだけ教えてもらいたくもなるよね。
そんな訳で、
せっかちな僕が早めにたどり着いた集合場所は寺じゃなかった。
寺なんだけど予想と違いすぎていたってだけだったようだった。
だって寺で時間潰すつもりで来てんだぜ!こちとらはさ、。
「ちょっと待ってよ!こりゃ小さすぎるぜ、メーン!!!!!」
時間あるから寺で時間潰せばいいかな!?
だなんて考えた僕が馬鹿だったよね、間違い無く。
まぁ、確かに最後に思うコトってのは、
そんなコトとかはいつもそうだったし、
確かなコトなんて何にもないってコトなんだけど、
ちょっと難易度高そうですよね。
結局何度も電話したりされたりしながら、
なんとか拾われてデリーに朝には帰るコトができたんだよね。
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