欲張りな僕は、たった一泊二日の滞在でしこたま地元ご飯を求めては頬張った。テーマはもちろん郷土料理と魚。朝からドーサとウッタパンを頬張るだなんて、滅多に朝ごはんを食べない癖に本当に強欲である。 数時間後にはミールスと魚カレー、魚ティッカ。ミールスってのは、南インドの定食みたいなもんで、近頃日本でも流行っているんだろうか。【南インドのカレー定食「ミールス」ブームが到来!/JBプレス】ティッカってのは、取り分けるって意味らしいけど、まぁコノ味は北インドでもお馴染みの味だった。日の入りを拝んだその後に街を徘徊していると、メインストリートにあるレストランの裏手に人だかりが見えた。そして何より魚くさい。近づいてみるとどうやらソコは揚げ魚屋台であった。おばちゃんにうながされるがままに腰をかけ、二種類の揚げ魚と芋の様なモノをいただいた。ちなみにお値段は一匹50ルピー位と30ルピー位で芋がついた。そのままはしごして他の魚も試してみるものの、正直どこも同じ様なスパイシーさと調理法なのでやや飽きてしまう。翌朝からは散歩がてら土産でもと探していたんだけど、なにやら地元民のマーケットを発見。野菜などはそれほど北の流通と変わらないようだけど、
流石に生魚はお土産には無理に違いない。
でもその横の干物なら面白いかもしれない。
値段を聞いてみると、
「2、いや3百ルピー、これはおっきいから400ね。」
そして周囲のオバちゃんが何かけしかけている。
これは間違い無くぼったくりだし、
「周囲のオバちゃん達もやめときなよ、そりゃ高いよ!」
と言っているに違いない。
「大丈夫、大丈夫、あたし達友達だから!」
みたいなノリで絶対に値下げしない強気っぷりについつい400ルピーを払い歓声が上がった。
明らかに高過ぎなので、
小さい干物をたんまりおまけしてもらうことにして溜飲を下げよう。
買ってから気がついたけど、
クサヤってほどじゃないが、
ずいぶん臭いし目立ってしまう。
道行く先々で、
「なんで魚持って歩いてんだい?」
てな感じでなかなか話題には事欠かない家路となったのであるよ。
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