近頃、非日常な旅の話ばかりで、
たまには日常のおはなしでもしてみよう。
だなんて思ってもみたんだが、
家の水道の一切が使用できないだなんて、
こんな日常嫌すぎるんだよね。
そんなのが数日続いているもんだから、
同居人は違うお宅に間借りしに行った。
残された僕は、
20リットルのボトルと共に籠城する夜を過ごすのである。
そんな中での休日は、
当然外泊を目指して外に飛び出した。
今回は遠出ではなく近場のデリーへ行く。
ルーティンな日常から逃げるように、
普段あまり通らない道の、普段滅多に使わないバスでデリーを目指す。
特段目当てがあるわけでもない、何でもない移動である。
それでも、
どこでどんなコトをしたら非日常な旅になり、
何をしなかったらルーティンな日常になるのだろう。
一体何がそれを決めるのだろうか。
ってまぁ、解ってるんだ。
故人が歌っていたように、
自分自身の気分次第で、
僕らはどこにでも行けるし、
ゴロワーズを短くなるまで吸っただけで、
パリにだって行けるし、何にだってなれるんだよね、きっと。
そんなこんなにバスに乗って物思いにふけっていると、
終着点であるカロルバーグにたどり着いた。
厳密にはカロルバーグ駅から数キロ先の交差点である。
毎度ながら目的地を明記しておいて、
なかなか豪快にアバウトな終着点である。
そういえばと近所の有名店スルチで、
行ったコトのないグジャラートのターリを頂いて行った気になった。
そのままふらりと歩き始め、
地元の商店街や修理工場を抜け、
パハールガンジ最寄りのRKアシュラムマルグ駅近くにやってきた。
そしてまた突然思い立ち、
ウーバーさんのタクシーにお願いして、
チベタンコロニーのあるマジュヌカティラに向かって貰った。
そして辿り着くチベタンコロニーのいつものカフェで、
ビールと牛肉を突きながら夜を迎え、
再びタクシーで旅人の聖地?パハールガンジで飲み直し、
そのまま旅人として安宿に宿泊。
翌日我が日常である隣町にメトロで帰って行ったのだよ。
もしも日本に帰ったならば、
このいつもな日常の風景も、
いつかのインドな思い出話になるんだろうね。
そんなワケで折角なので、
このインドでの日常をもう少し書き連ねておこうと思う。
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