嬉しい知らせがあった。
友人が旅の途上で会いに来てくれたのだ。
何年ぶりの再会だなんて思い出せないが、
そんなことが全く気にならない、10年来の友人である。
という訳で、空港まで迎えにいって来た。
しかしさて?
どうやらグルガオンから空港までは州を超えるので、
オートでは行けないらしい。
タクシーは呼ばなけりゃ来ないし、流しもいない。
そもそもケチンボな身上としては、
片道500ルピー払うなら酒を買ってしまいたい。
そして無計画なコチトラに残された時間は1時間しかなく、
いつ来るかわからないタクシーを待っている心理的余裕は無いのである。
それならイッソ!てな勢いで家を飛び出し、
そのまま乗り合いオートに飛び乗ってまずはイフコチョークのジャンクションへ。
そこからNH(ナショナルハイウェイ)8沿いを走るオートに乗り換えた。
目的地を告げると案の定運転手は、
「そりゃー行けねーよ旦那!ハリヤーナのオートはハリヤーナだけでしか走れねーんだよ、
タクシー乗って行ってくんな!(恐らくそんなことを言っている)」
と断わられたが、そんなことで諦めるわけにはいかない。
ほかのリキシャで目的地を「デリー方面」と改め、
とりあえずハイウェイ沿いを北に向かうことにした。
しかしハイウェイの料金所あたりでやはりオートは引き返すようで、
次の方策を考えながら車が行き交う道路の様子を伺っていると、
何かを運搬中らしき三輪配送車のオニーちゃんと一瞬目が合った。
彼は目的地を聞かないうちから自ら扉を開け、乗るように促してくれた。
予想外にすんなり進む空港までの道中、
知る限りのヒンズー語を駆使し自己紹介やらのプレゼンと彼の個人情報を引き出し、
彼の厚意に感謝の意を告げて、あっという間に空港までの一本道を残すのみとなった。
どうやら味を占めて来たコチトラは、
完全バックパッカーモードで親指を立てて路上を歩きながら車の動向を伺い始める。
そしてものの数分で1台の車が止まってくれた。
どうやら運転手は、空港まで家族を迎えに行くオジーちゃん。
こちらもスーパー片言なヒンディ語で自己紹介と空港に行く目的を説明しながら、
あっという間に空港へ着いたのだった。
そしてお待ちかねの友人と感動?の再会を果たし、
滞在時間数時間の近況報告ショートツアーを敢行。
日常になりつつある我らグルガオン生活に、
旅の息吹を運んで貰ったそれは楽しい数時間であった。
旅人を見送った後、
滞在者夫婦の我々は、
初心に返ってエアポートメトロで一路デリーを目指し、
初めて地上に出た時のアノ感動(違和感)を改めて確認しながら、
パパールガンジで夕食をとり、
再びメトロで日常へ帰り、今回のプチ旅行に幕を閉じたのだった。
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