息を切らしながらも、
休憩する習慣のあまりない僕は、
一通り一回りしてから宿を決め、
自身の白地図に町並みを落とし込むべく、
ひたすらに歩きまわることに決めた。
まずは腹ごしらえにレストランを物色してみるも、
こちらの希望するような、
地産地消的な地元のローカル郷土料理だなんて見あたらない。
結局半ば諦めて何だか渋い趣のキッチャ店にお邪魔して、
とはいえ自身初のマトンのドーサとコウヒイをいただいた。
それにしてもさすがの標高と、急な勾配の町並みである。
そして上層階のコロニアルな趣の商店街から次第に下に下がってみると、
上の雰囲気とは一転し、どんどん庶民の暮らしなド真ん中に流れ込んできた。
それにしても、ここに限ったことではないが、
インドの建てつけの適当さと見た目の危うさは心配になってしまう。
いずれにしても、
「壊れたら直す」=「壊れるまでは問題ない」
スタンスなんだろうから、問題はないんだろうと思うことにしよう。
一通りこの坂を上下して歩いてみると、
他の町と同様というか、山なのでそれ以上に解りやすい、
上から下のカースト分業な棲みわけっぷりであった。
一番下の街のはずれは鉄くずやさんとゴミやさん、肉屋さんなどが集まるエリアであった。
また、こんな街だからこそと言えるのかもしれないが、
荷物運びを生業にしてる人たちがそこらじゅうで大活躍であった。
冷蔵庫などの白物家電から、
ビールやジュースをふんだんに詰め込んだケース、
その他街で必要そうなモノは、
大抵が彼らが運んだものなのかも知れない。
それにしても見ているこちらが勝手に心配してしまう位重そうなのである。
確かに階段とかがあるからなのかも知れないが、
ほとんどはフラットな道を行き来するのだから、
リアカーとか台車とか工面したらどうなんだろうか?
まぁ、下の動画のおっさんなんて、なんてDIY精神溢れる研ぎっぷりだろう!
とか感心して見とれてしまったけれど、まぁ仕事を依頼する気にはならなかったかな。
そんな風に横目で色々を垣間見ながら、
彼らが持ってきてくれたのであろうビールを昼間っからかっ喰らったのである。
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