インドには乗合オート(リキシャ)というものがある。
どうやら区間運行で同じルートを行き交う黒いオートで、
パンパンに詰め込んだ最大積載人数は、
12人以上の過積載バンザイの移動手段である。
お値段は一律10ルピーで最近までは5ルピーだったようだ。
そんな乗合オートを日々の移動に使うことが多いんだが、
毎日毎日乗っていて、気付き始めたコトがある。
それは、
【満席寸前オートを選ぶと早く目的地に到着する】
というコトだ。
まぁ当たり前といえば、
当たり前のコトかもしれないが、
そんなの出来れば選びたくないのが心情である。
それでもどうやらインド人には、
そんな心情は関係ないようで、
自ら進んで人と人のわずかな隙間に潜って行くんだよ。
そしてスカスカで快適?な乗合オートには、
なかなか人が寄ってこず、
運転手のおっさんが呼び込む声が虚しく響く。
大抵の場合、
諦めて先へ向かうか、粘っても警察にケツを叩かれるか(比喩じゃない場合もある)
で先へ進んで行くんだが、
先ごろ乗った乗合運転手のおっさんは、
なかなかしぶとい粘り腰の持ち主だった。
人が行き交うとあるメトロの駅前で、
次々オートが訪れては去って行くさなか延々叫び、
周りのオートを蹴散らして、
通常の三倍近くの時間を費やした訳なんだ。
まぁそれも、
さっさと行けよ!とイライラしてても切りが無いし、
そもそも文句があるなら違う手段を選べばイイだろう。
これも醍醐味と味わい噛み締めて、楽しく朗らかに生きて行きたいと想う。
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