警察に行った話でも、しようか。
ながくなるし、いつだったか、
随分世話になったような、
まるでなってないような話なんだけど。
前夜、最寄りの駅から家までのわずか200mの範囲内で、
大事な荷物(パスポートと財布、携帯)を亡くした僕は、
交番にコトの次第を話に行った。
場所はフェイズ2、最寄りの交番である。
住所をいうなり、フェイズ1の交番へ行け!
と、跳ね返された。
フェイズ1の交番は、
調べるに一路2キロはある。
再3金をなくした我が胸に、
オートという選択肢は最早無い。
行きずりの伝聞を便りに、
炎天下のみちをゆく、
頼り無いことこの上ない旅路である。
ちなみにインドは、
地図はあくまで目安であり、
実際見て見るまでワカリャシナイし、
人に聞いても明後日の方を指されるのが常である。
紆余曲折を経て、
汗と埃まみれで辿り着いたフェイズ1。
そこでまた、
夢のような現実を叩きつけられることになる。
コトの次第を聞く前に、
住所や職業、家族構成など
自己紹介的な尋問を受けるんだが、
そこで何故か?
「お前は嘘をついている!何故嘘を言う!?」
と突っぱねられるのだ。
「いやいや、嘘を付く必要なんて無いだろう!
てか、そもそもまだ、こちらの話、してないじゃん!!」
なんて無為な問答がしばらく続くんだ。
その挙句、
「その住所、フェイズ2だから、そっち行け!」
の唖然呆然問答無用な裁きが下り、
「ふざけんな!フェイズ2
の交番がこっち行けって言ったんだぞ!」
の抗議も虚しく、
改めてフェイズ2の交番に向かう羽目になったんだ。
つづく。
にほんブログ村
にほんブログ村
PR