【画像】かつて歩いた道程より。
折り返しの電車にそのまま居座ったまま、
とはいえ来た時と同様に座らず吊革に掴まり、
両サイドの視野を確保しながら挙動不審な塩梅でもって、
見渡す限りを見渡して行く先々を見届けてみた。
そういえば、
こんな風に挙動が不審になるのはきっと、
我らがイエローラインのように地下ばかりではないからだろう。
そして実は、
以前にこのブルーラインの中程まで来たことがあったのである。
それは、
インドの電圧に一瞬で壊れてしまったコーヒーミルの修理を依頼した電気屋が、
結局直せなかったクセにこの沿線の駅まで取りに来いとせがんで来たからであった。
そういえばきっと商売となると踏んで、
うちの近所の駅まで取りに来たけれど、
結局直せなかったので、
うちから1時間半以上の道のりを要求してきた一件であった。
そういえばあれから1年半以上の年月が過ぎていたんだなぁ。
だなんて思い返しながら、
このブルーラインの車窓から見える風景を観察していたんだ。
そんな訳で降りる駅が決まった。
あの時降りて、あの電気屋と待ち合わせた、あの駅の隣の駅にした。
あの当時、
せっかく来た見知らぬ土地をそのまま帰るのがなんだが勿体なくて、
しばらく沿線上をひたすら歩いて遡ったことを思い出したのである。
降りた駅は、
見た目が変わっている訳でもない、なんの変哲もない、ありがちが駅だった。
とはいえ、
なんだか駅の構造や、あの時はこんな物乞いのおっさんがいたなぁとか、
当時の記憶を紐解きながら微かな土地勘を頼りに歩き出してみることにしたのである。
【追記】
インドの東京⇒大阪ショートトリップ/インドの小噺
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